牟岐の文化である行灯(あんどん)を守り伝えるヒトたち

牟岐の文化である行灯(あんどん)を守り伝えるヒトたち

今回は「あんどん展」などを行って積極的に牟岐町の活性化に向けて活動しているお二人を紹介しましょう。本当に素晴らしいパワフルな方々なんです。

娃佳哩(あかり)の大谷さんと多富さん

お盆で多くの方が牟岐町へと帰省しておりました8月半ば。町のヒトたちは帰省に合わせていろんなイベントを企画して町各地で行われていた印象を受けましたが、そんなイベントラッシュもピークが過ぎて、いつもの静かでのんびりとした牟岐町を取り戻しつつあるように感じます。

そのイベントのひとつに大川橋周辺で行われていた「あんどん展」があったことは皆さんご存知だと思います。ボクもお邪魔してきましたが、なんとも素敵な灯りでしたね。今回はそんな素敵なイベントを始めたお二人を紹介したいと思います。

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元大工さんの大谷さん。

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こちらは多富(たぶ)さん。このお二人がメインとなって立ち上がったチーム「娃佳哩(あかり)」が動かれて、今回のようなイベントが行われたんです。素晴らしい限りです。

娃佳哩(あかり)についてはこちら
牟岐の伝統「あんどん」を受け継ぎたい!娃佳哩(あかり)の皆さん | 六角舎-ヘキシャ

前回行灯について聞いてきたので、今回はそんなお二人のストーリーなんかを聞いて記事に書こうと、多富さん宅にお邪魔したのですが、あまりにも二人の行灯に対する思いが強くて、結局ほとんどが行灯の話でしたね。(笑)

当日橋の上で行き来しようやろ。(あんどん展の話)ほしたら「あれ?帰っとん?」と久しぶりに里帰りして、同級生とか知り合いなんだろうな、それが橋の上で顔合して「元気〜?」とか「自分たちも子供の時に作ったな〜」とかくつろぎながら話をしとったな〜。
薄暗いからわからんけん、すれ違ってちょっと離れてから「あれ〜?」ってな。

と今回のあんどん展の印象的だった部分をお話してくれる大谷さん。いや〜めちゃめちゃいい話ですよね。あんどん展をキッカケに久しぶりに再開する場が出来てるって。

まあそれが最初の始めたキッカケやったんやけどな。里帰りされた人に昔懐かしい灯りに接してもらうっていうな。

とも話す大谷さん。

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これがそのあんどん展。橋の上に皆さんが作った行灯を飾っておいてあるんです。

一方多富さんは自分よりもなによりも行灯のお話いっぱいで、

このろうそくを使ったら何時間かは保つから、こっちのほうがええんかもしれんな〜。これやったら100円で買えるからな〜。

と、とにかく「あんどん展」をどうやって上手く運営していくことばかり考えてらっしゃるようで、行灯への情熱を非常に感じます。

始めて5年、いろんなところから声がかかるようになった

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この原稿は、牟岐町で行われた「HLAB」というイベントに行灯チーム「娃佳哩(あかり)」も呼ばれており、その時用に事前に用意しておいたもの。この原稿を用意したのは大谷さんで、「そんなもんなくてもええやろ〜」と話す多富さんとの凸凹具合が非常に素敵でしたね。

徳島市の木工会館やら神山町のギャラリーにも展示したりしとるんよ。

この行灯チーム「蛙卦哩(あかり)」、今でこそこうして誘われるようになったのだけど、娃佳哩(あかり)を始めたのは5年前。そして「あんどん展」が行われるのは今年で3回目。継続して続けてきたことが徐々に形になっているのでしょうね。

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フジのかずらを使ってこんな素敵な行灯作っていたり。これを展示して売っていたりしたのだとか。「たま〜にしか売れんな〜」と多富さん。かなり面白い形だし、絶対に一つだけしか作れないので、材料だけ用意しておいてこれを作るワークショップなんか開催したら絶対面白いと感じています。いつか協力して出来たらいいな。というか個人的に欲しいし。

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小さくてもいいからな。とにかく続けていくことが大事なんよ。

と、行灯の話の途中に思いの詰まった非常に素敵な言葉をくださいました。「続けていくことが大事」、もうこの言葉に尽きるのではないでしょうか。

ホント情熱を持って取り組んでいる姿が印象的なお二人でした。だって何時間もずーーーーっと行灯のお話ですから(笑)。

行灯が生産さている工場へ

お話をお聞きした後は大谷さんの工房をお邪魔してきました。

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ここで牟岐の行灯たちが生産されているのです。

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元大工の大谷さんなので、行灯を作るのはお手のモノ。そんな手仕事を持っていたコトがキッカケでこの行灯を使った活動が始まったのです。

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この倉庫は仕事も今はしとらんから壊そうと思っとったんやけど、行灯の活動が始まったけんな。壊すに壊せんくなったんよな。今は行灯が仕事みたいなもんやけんどな(笑)。

行灯が仕事なんて素敵じゃないですか。そして壊さなくて本当によかった。また材料は元大工だったこともあるので、横の繋がりで端材になったものを頂いたものを利用して作っているのだとか。これ本当に素晴らしいことですよね!お金があれば解決してしまったりする時代に、お金がないからこそアイデアを絞って絞った結果がこれなんですから。

書き忘れてましたがこの娃佳哩(あかり)、牟岐町をなんとか活性化出来ないものかと、ボランティアでここまで形にしているんです。こうした部分も本当に素晴らしい限り。ボクも含めた多くの人が大谷さんを始め、娃佳哩(あかり)のヒトたちを見習うべきですね。

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そんな大谷さんと多富さんの紹介でした。今後の行灯チーム「娃佳哩(あかり)」の動きに期待するとともに、一緒になって面白いことをしていきたいですね。

 

記事を書いた人

小林大介
牟岐町に2014年9月に移住。現在は牟岐町地域おこし協力隊として活動中。六角舎(ヘキシャ)のシステム構築、運営、管理を担当。プロジェクトリーダーでもある。