大阪から移住してきた半農半ナース大澤千恵美ちゃん「自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じたものが本物」

大阪から移住してきた半農半ナース大澤千恵美ちゃん「自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じたものが本物」

今年の初めに大阪から牟岐町へと移住をしてきた非常に活発な娘(女性)がおりまして、その方から田んぼレポートが届いたので、皆さんに是非紹介しましょう。

大阪から移住してきた大澤さんの田んぼ記事

すでにボクが一記事書いて軽く紹介しておりますが…

かずら工芸をする人、それを教わる人、それを撮る人 | 六角舎-ヘキシャ

色々なことに興味津々で、移住後非常に活発に動いております。そんな活発っぷりをボクは軽く追いかけていたりするのですが、正直全く追いつかないので、彼女自身に今後それを書いてもらえたらなーと思っております。今回は田んぼのほんわか記事が届きましたので紹介します。

以下千恵美ちゃんのレポート

初めまして。大澤千恵美といいます。

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海陽町に住む祖母に昔ながらの手仕事や農を教えてもらおうと、最近大阪から牟岐に移住してきました。今は半農半看護師として生きています。どっちも好きで選べないので両方やることにしました。毎日ひとつは新しいことをするのがモットーです。先のことは分からないからこそ人生おもしろいのだと思っています。

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ばあちゃんの手は、なんでもできる手です。ばあちゃんの仕事ぶりは、テキパキ、全部にちゃんと意味がある、ムダがない、とても美しい、です。
そんなばあちゃんの手仕事を、昔は当たり前とされてきたことが、いかに伝承していくべき素晴らしいことか、私なりの目線で伝えたくて書いています。

今日は田植え。
ここで田んぼをするのは約20年ぶり。機械ではなく手植えでやりました。

田植え開始。「田んぼも苗もびっくりして喜んどるわ。」自然や生き物に、感情があることを当たり前に話すばあちゃん。「放ったらかしすぎても手をかけすぎてもいかん。子供と一緒よ。」手際よく草を引きながら、素敵なことばを浅川弁でサラッと言います。

耕して水を張った(張りすぎましたが)田んぼの真ん中、両端にくいを立てて紐で中線を引きます。これを目安にして植えていきます。

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これはウン10年間納屋に眠っていた道具。

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これを使うとこうやって真っ直ぐ植えることができます。昔の人の知恵はすごい。パタパタ、リズムよく無心で植えていたことに気づいた瞬間が楽しいのです。ばあちゃんに、田植え中何考えとった?と聞くと「何も考えとらん。ただ一生懸命植えるだけよ。」さすが。

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苗を植える時、最後に中指でちょっと押してやると上手く植えられる、こういうばあちゃんの知恵袋、大切です。

田ぐつもあったのですが、土の感触を確かめたくて裸足で入りました。ヌルッ、ふわっ、冷たい!イテテ!(石ころ)。たまに何かに足をこちょばされます。ヒルやハミには出会いませんでした。

予め田んぼを平らに均しておくことが大切で、そうしないと水が均一に溜まりません。平らにするってすごく難しい。鍬を使って、泥が重くてヘトヘト。
「こんな年になって百姓させられるや思わんかったわ。」グチグチ言いながらも教えてくれる、にくめないばあちゃんなのです。この七千の田んぼ、若い頃は仕事前に半分、仕事後にもう半分手植えしたことがあるそうで。すごすぎます。

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天気が良くて、風が気持ちよくて、自然にもばあちゃんにも、ご近所さんにも田んぼにも、道具にも、みーんなにありがとうと思えました。

ここの田んぼは南海地震で土がたくさん流されたので、砂地の田んぼです。水持ちが悪く、毎日朝夕に水を当ててあげなければいけません。最初の一ヶ月は特に、苗は赤ちゃんなので大事に、水の管理が大切だそうです。

自分で育てると可愛くて大事に思えます。お金を出せば何でも簡単に手に入る世の中。でも食べ物がどこで作られてどうやってここにやってきたかわからないことって、不自然やなあと思うのです。情報がありすぎて本当のことがわからない、メディアも本当を伝えてないことが多い。でも本当ってなんだ?自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じたものが本物。だから自分の手で『本物』を作れるようになりたい、自分の手でできることを増やしたい。そんな思いもあるのです。

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明日から足繁く田んぼに通います。

以上千恵美ちゃんのレポート

これはひと月ほど前の出来事なので、この植えた苗がどのように育っているのか非常に楽しみです。近々見学に行こうと思っております。また彼女が田んぼや畑をしているところには小さな川が流れているので、そこで釣りもしたいねという話もしておりました。今度はそんなことを書けたらと田舎の魅力や遊びや面白さを発信出来るかなと思っております。

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この時は小さな鮎がたくさんおりましたね。きっとテナガエビもたくさんいることでしょう。うーん…採りたい。

記事を書いた人

小林大介
牟岐町に2014年9月に移住。現在は牟岐町地域おこし協力隊として活動中。六角舎(ヘキシャ)のシステム構築、運営、管理を担当。プロジェクトリーダーでもある。