魚の骨を組み立ててコレクションしている鞆浦漁協の河野さん

魚の骨を組み立ててコレクションしている鞆浦漁協の河野さん

牟岐町では「骨の河野さん」といえば「あ〜あの骨の人ね」と返事が帰ってくるほど「骨」の人ととして知られている方がいる。今回はそんな「骨」の人にお話を聞いてみた。

ダイビングを目的に移住された河野さん

牟岐町…というか海部郡で「骨」といえばこの人。愛媛県から約5年前にここ牟岐町へと移住をされた河野さん。もともとダイビング目的でこっちの徳島県南部に通うようになったことが移住のキッカケになったそうです。

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移住後は海陽町の鞆浦漁協で働いておられます。写真はその鞆浦漁協にて。

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「骨、骨」と書いてますが「骨」とは漁港で獲れた魚の骨を組み立てて骨格標本(という表現でいいのかな?)にして、それを色んなところに展示したりして活動をしているんですねー。めちゃくちゃ面白い。ボクもずっと前から興味があってゆっくりとお話をお聞きしたかったので、今回こうして話を聞けて嬉しい限り。

なぜこの魚の骨格標本にしているのかを伺ってみると…

大敷網でかかった魚を捨てていたので勿体無いなと思って。

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鞆浦では定置網の大敷網が非常に有名で、体験も受け入れているようですね。ボクも一度体験してみたい。

河野さん自慢の骨コレクション!

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…と早速見せて頂くと、部屋一室にズラーっと魚の骨(頭)が置かれております!なんだこれカッコイイ!カッコ良すぎるぞ河野さん!

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もう部屋中魚の骨だらけ。すごすぎる。

今までどのぐらいの数を作ってきたのか伺ってみると…

ここに置いてあるのは150種類ぐらいで、今まで作ったのは250種類ぐらいですかねー。

す…すげー。半端じゃない根気だ。

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ひとつひとつ見ていこうかと思いましたが、もうすごい数でどうしたらいいのかよく分からなります。なので気になった魚をピックアップしていきましょう。こいつはヒラメですかね。右向いてますからね。こいつだけ体がありました。

体を組み立てるのはなかなか難しいんだとか。

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この鶏冠つきはツバメウオ。めちゃくちゃ面白い顔をしております。なんか悩みでもあるかのような顔です。

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これはアイゴ。こちらではアイと呼ばれております。干物として食べられていることで皆さんご存知ですね。ボクも大好きな魚です。ただしヒレに毒ありなので釣った際には気をつけましょう。

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これはホウボウ。釣りでもたまに釣れてくる魚ですね。

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ああ…もうとにかくすごい数です。クロマグロもおりましたし、なんとアカヤガラも。アカヤガラ口長すぎ。右上に口をバカーっと開けているのがアンコウ。河野さんお気に入りだそうです。

こうした魚は基本的に食べているそうです。もちろん毒を持っている魚もたくさんおるので、そうした魚は食べないのですが、そのチャレンジ精神というか、姿勢が素晴らしいです。

ダツは意外に美味しいですよね。

…と、釣り人であれば耳を疑うようなこともサラッと言ってしまってます。ボクもダツ釣ったら食べますがホント美味しいんですよ。干物にするといいですよ。身が緑ですけどね。(汗)

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クロマグロの正面アップ。もうこれ魚通り越して鳥じゃないですか。くちばしみたいです。

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これはなんとウツボ。ああ…ウツボかっこ良すぎる。まるで恐竜ですね。脂が少ないと骨が茶色くならないそうで、ウツボは脂が少ないんでしょうね。綺麗に白骨化してます。ボクはこのウツボが一番気に入りました。自分で作りたい。

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なんとこれはヒラスズキ。あらまヒラスズキって意外に普通。

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こいつはクロダイ。貝類を噛み砕くほどの顎の持ち主なので、流石に歯も強烈ですね。釣った際には気をつけましょう。

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こちらマダイ。なんとマダイってこんな鋭い歯の持ち主なんですね。ここまでいくとモンスターです。

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スジアラと書いてありますが、全く聞いたことのない魚ですね。そんな魚が山のようにおりました。ボクは割と魚に詳しい方ですが、8割は分かりませんでした。なのでこの場ではボクはあまり魚に詳しくないということが言えます。それほどバラエテ豊富なのです。

メバルがないので聞いてみると、ゲットして現在冷凍中だそうです。こっちのほうはなかなかメバルって珍しいんですよね。

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こいつはバショウカジキだったかな?激レアです。もはや鳥です。恐竜っぽい鳥です。

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…と、ここで写真撮影スポットを発見。黒い布をおいて河野さんはいつもここで撮影しているのだとか。河野さんのフェイスブックにも投稿されております。

これはオニカマス。英名バラクーダ。バラクーダカッコ良すぎる。

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なんと幻の魚アカメまで!なんだかカッコ良いですねー。味は「そんなに美味しくなかった…」だそうです。

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この子はアオブダイ。なんとくちばしが骨の時点で青いんですね。なんだこれ不思議。そして気持ち悪い。内蔵に毒をもっていますが食べられますよね。ボクは沖縄で食べましたねー。

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こいつはタチウオ。いやー確かにタチウオだ。鋭さがカッコイイですね。

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なんとカマスサワラも!英名ワフーとして知られてまして、海外ではトローリングの対象魚。ボクも160cmほどのワフーを釣ったことがありますが、もう丸太釣ったみたいでしたね。

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こいつはシイラ。おでこにも骨があったんですねー。

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そしてダツ。ダツの身は見事にエメラルドグリーンなのですが、なんと骨まで緑なんですねー。

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河野さんも気に入っているそうで、たくさん作ってました。

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そしてこれは骨ではないですが、ハリセンボンのようなフグの皮。「乾かしたらこうなった」らしいです。うそのようですがホントです。面白すぎる。

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こいつはカサゴ。よく釣れる魚なので、ボクはこいつで試しに作って見ようかと思ってます。

どうやって作ったらいいのか聞いてみると…

骨にするには一回炊くんですよね。その後身と骨を分けて、組み立てるんです。大体一体につき3時間ぐらいですかね〜。乾かしたりする作業があるんで、それがなければ1時間で出来ますよ。

でもカサゴは骨が弱いそうで、作るの難しいんだとか。

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これはミシマオコゼ。目が上に付いていてなんだか面白い。マスクみたいでカッコイイですねー。

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これもミシマオコゼかな。因みにこの魚も毒ありです。釣った際には気をつけましょう。

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これはカワハギ系の魚。オチョボ口ですねー。筋っぽい感じが進撃の巨人っぽいです。

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という感じで魚の頭の骨コレクションを見せていただきました。河野さんありがとうございました。

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河野さんの今後の展開としては、今年7月ごろに、牟岐図書館にてこの骨作品が展示されることになってまして、今はそれ用の看板を骨で作るんだとか。どんな魚が展示されるのか?めちゃくちゃ楽しみです。

展示され始めたらまた改めてこちらのウェブサイトでも紹介したいと思っております。いや〜楽しみ。

さらに展開をお聞きしてみると…

展示してほしいと言われたら展示します。今後もどんどん作っていきたいなと思ってますね。

また魚の骨ワークショップも出来たら面白いなと考えているそうなので、是非協力して一緒に出来たら面白いなーと思っておりますねー。釣った魚を記念に骨にするとか面白いですよね。

使うボンドがかなり強力らしく、作るのには注意が必要だそうです。

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まだまだ聞きたいこと山のようにあって色々とお話をしていると、なんとクジラの骨ももっているというので見せてもらったのがこちら。もうなにがなんだか分かりません。モニュメントのようです。デカすぎ。

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こちらが頭側らしいです。凹み部分に目があったと思われます。「下顎も持っているのでそれをくっつけたい」とおっしゃってました。是非してほしい。

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他にも伊勢エビよりも旨いといわれるセッタエビの抜け殻も。さすが抜け殻。めちゃ軽かったです。オウムっぽいですね。

モラスコ牟岐にも展示されております

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牟岐町にあるモラスコ牟岐という施設でもこの骨を見ることが出来ますので、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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面白い世界が広がっていますよ。

クラブノアむぎ

記事を書いた人

小林大介
牟岐町に2014年9月に移住。現在は牟岐町地域おこし協力隊として活動中。六角舎(ヘキシャ)のシステム構築、運営、管理を担当。プロジェクトリーダーでもある。