太陽の光を存分に浴びて干されるひじき。牟岐の港には今日も青シートが広がってます。-出来るまで前半-

太陽の光を存分に浴びて干されるひじき。牟岐の港には今日も青シートが広がってます。-出来るまで前半-

春の気配が少しずつ身に感じてくるこの季節、「ひじき漁」が始まります。
港周辺からは煙が上がって、一面に青シートが広げられている光景が多くなり
磯の香りが漂っている。
これもまた牟岐の風物詩の一つ。
漁師さんと家族総出で手間暇かけて作る牟岐の「ひじき」。
「あぁ~今年もひじきの季節か!!!」

ひじき漁の漁場へ直撃

ひじきは波の影響を受ける岩場や磯の潮間帯の所に生息。
よって漁期は4月からの3ヶ月間中の干満の差が大きい干潮時に行われます。
なので解禁時期に磯のある浜辺に行ってみました。
予想通り漁師さん達がお仕事中。
遠くからでも見て解りますが、磯が一部色が変っている。

近くに寄ってみる。
色が変っていた部分すべてひじきの群集。

 

海に生えているひじき

より近くでひじきを観察。
これが天然生ひじき。
ひじきと言われたら第一にだいたいの人があの真っ黒い乾燥したひじきの姿を思い出すかと
思いますが、そのひじきの元はこんな姿。知ってる人も少ないのでは?

ちなみに海に浸かっている状態のひじきはこんな感じに生えてます。

岩に根を張って垂直に生えます。

 

漁は家族親戚一同で

この日漁に来ていた漁師さんたちは全員が親戚。
夫婦はもちろん、お兄さんだったり、姪っ子甥っ子と家族総出でのひじき刈り。
(注:ひじきを刈るには漁業権を持っている者でないと手伝う事は出来ません。)
ひじき漁をする漁師家はほぼ家族や親戚総出で一緒に漁を行っている。

何十年連れ添った夫婦でひじき刈りはもう何シーズン目なんだろう?
あうんの呼吸で漁を進める二人に釘付けでした。

 

ひじきを刈る

ひじきは獲るというよりは刈る。
イメージ的に言えば、稲を刈る時と似ていてひじきをわしっとひと掴みしてから根元を刈る感じ。
使う道具もTHE 鎌。
毎年漁時期なったら新調に変え買えているお母さんの鎌はぴかぴか新品。

 

minami 「お父さん、その鎌はなんかひじき用の特別な鎌なん?」
漁師さん 「なぁ~んちゃ、そこらへんにあるふつーの鎌でぇこれ。」

と言いながらバシバシひじきを刈るお父さん。
会話しながらも目は次刈る場を探して、手は休めることなくバシバシ刈っていくお父さん。
手に持つ鎌は年期の入ったお父さん愛用のひじき鎌。

刈った後のひじきの根っこ。
この根からまた来シーズンの向けて成長していくんです。

刈ったひじきは手元のカゴに集めてから、網袋にどんどん詰めていきます。

パンパンに詰めた袋は20~30キロにもなります。

刈っては集めて網に詰め込んでの作業をひたすら続けて…この量!
大体100袋前後収穫するとの事。
一見なんの塊?と不思議になっちゃいます。

 

ひじき漁は足腰にくる

ひじきの生えている場所は磯や岩場が多いので足元がとても悪くさらに滑るし、
長い時間中腰で同じ格好での作業になるので、刈るのにも一苦労。
漁師さん 「ひざが痛ぁ~てこたえるわ、足場がごつい悪いやろぉ~」

私も網袋の運ばしてもらったんですが、あの重たい物を持って歩くにはとても大変で
細心の注意をしないと磯溜まりに突っ込んでいきそうな感じでした。
美味しいひじきを頂く背景には漁師さん達の重労働な作業があってこそだと身を持って感じました。

ある程度刈り終えてからは、ひじきをぱんぱんに詰めた網袋を船へ乗せて港まで運んでいきます。

港へ帰るときは船の上はひじきだらけ。

 

漁師さんが語る今のひじき

今回漁をしていた磯は海際にはひじきはびっしりと生えていますが、浜よりになると岩肌が
目立ってきています。
漁師さんが言うには数年前はこの岩肌の部分も岩が見えないくらいにびっしりと生えて足の踏み場も
ないほどだったそうです。

漁師さん 「昔はここらいったいひじきだらけやったんじょ、ほやけん一回座ったら動く事や
無かったのに今は
 動いて動いてしよる、こうなったらダメやなわ。温暖化やらであかんえだ。」
となんだか寂しそうに語る漁師さん。

さらに皆さんが口をそろえて言っていたのが、ひじきの長さ。
今年のひじきは長さ大体20cmくらいに対して昔のひじきは1mは普通にあったとの事。
漁師さん 「1mやゆうにあったけん、刈るんも大変やったで。袋に詰めるのも一苦労よ。」
1m級のひじきが磯びっしりに生えていた光景を見てみたかった。

 

それでも漁師さんはにっこり語る。

「今年のひじきはぷっくり太っとって上等やわ。」

 

港に帰ってからは次の工程の作業へ進んでいきます。
その様子は後半へ~進む~。

 

記事を書いた人

minami.
minami.
名前、(アヤコ)でありません。(サイコ)です。日本海は島根産まれの田舎好き。
牟岐での呼び名は(ミナミ)。牟岐では(ミナミ)が本名だと思っとる人のが多いです。
なんとな~くが好き。字を描いたり・海を潜ったり・平日大工したり・動物(主に猫)とじゃれ合ったり。
町をなんとな~く散歩しておじいおばあと井戸端会議で情報収集。担当。
牟岐で撮った色々と自分ぽいを混ぜたもんを見てもらえるやにこつこつやってきます。