元大工の棟梁ならではの職人の世界を持っている西澤さん

元大工の棟梁ならではの職人の世界を持っている西澤さん

ここ牟岐町に移住してから何かとお世話になりっぱなしのめちゃくちゃ面白い人がいるので、是非ここで紹介しておきましょう。

西又地区の西澤さん

これは何度も書いていることで、牟岐町は漁師町なので海の町と思われている方が多くいらっしゃるのではないかと思っておりますが、実は山も非常に近い町でもあるのです。

ぼくら六角舎が事務所にしている地域活性化センターは、海から少しだけ離れていることもあり、山側に住んでいる方と接することが自然と多い気がしています。その活性化センターの裏には西又地区といったところがあるのですが、ここの西澤さんという方にはいつもお世話になりっぱなしで、非常に面白い話をいつも聞かせていただいているので、是非ここに紹介しましょう。

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「こんな小さいので色々調べられるんやなぁ」とボクのスマホをまじまじと見る西澤さん。「月々いくらなん?」と興味も持っている様子。

「今日ぼくらが立ち上げたウェブサイトで記事を書きたいから話を伺いに行きますので色々とお話を聞かせてください」と言って訪れてみると、なぜだか全く関係のない「出雲大社のご神体」の話が始まり、盛り上がってしまったので、仕方がないからそんな様子を撮ってきました。上の写真はそれを調べて見ている様子。

…で、結局出雲大社のご神体は結局はっきりした回答はないということになりました。

 

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非常に素敵な家に住んでおりまして、なんでも家を自分で建ててしまったというかなりの強者なのです。というのも西澤さんはもともと大工の棟梁を何十年もしておった方なので、そんなことをやってしまうのが可能なのです。現在は引退しておりますが、何かと電話がかかってきて頼りにされているようです。間違いなくボクも頼ってしまう一人のうちです。

 

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そして訪れるといつもだるま型の薪ストーブの前に座っているのです。「餅食べるか?」とだるま型の薪ストーブにおいて焼いてくれたり、「コーヒー自分で淹れよ」とゆっくりしていったらいいぞと気遣ってくれたり。

 

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この薪ストーブがめちゃめちゃやさしい暖かかさでいい感じなんですよ。きっと何十年と使ってきた代物だと思われます。

 

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いつも大量の薪をこしらえてます。西澤さんはかなりまめな方で、ひとつひとつの仕事が非常に丁寧なのです。

 

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これは西澤さんの作業場。色んな道具が綺麗に整頓されています。

 

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行く度に何かしら様子が変わっている作業場。この日行った時も何かの作業をしたばかりの様子でした。

 

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そしてこの日はボクが「ナタを作りたいんですよね」と話を持っていくと、「こういう形だとダメ(違法)やけん、ちょっとでも角度がついとったらええんよ」と炭で絵を書いてナタの説明をする西澤さん。

 

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実は以前にめちゃかっこいい鹿の柄で作られた「刃物コレクション」を見せていただいたので、これは是非西澤さんに頼ってナタを作りたいなと思ったわけなんです。

 

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「鹿の柄やったらいっぱいあるぞ、見るか?」と言われて見せていただいた鹿の柄たち。西澤さんって非常に男ごころをくすぐるコレクションをやたら持っているんですよね。

 

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飾ってある鹿の角で「鹿の頭蓋骨は蝶番になっとるんよ、だからずっと角が立っとるわけじゃないっぽいんよな、寝るときはな、多分角もねるんよ」と説明してくれる西澤さん。

 

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昔何十年も前に買ったナタを見せてくれたり。年季が入っててカッコイイ。「ここの柄の部分がな、六角形になっとるやつがあるんよ、それがカッコよくてな」と。これは多分男の子にした分からない感情。

 

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「今ミツバチも獲れる時でな、あと一ヶ月もしたら別れるんよ」と、別れるの意味が分からなかったのだが、とにかくこれからハチミツがとれるそうで、すぐ近くに設置してあったミツバチの箱も案内していただきました。

「ゆっくり歩くと刺されんけど、速い動きをすると刺してくるんよ」と。また「これな、ミツをとるときはな、服なんか着ると服の中にハチが入ってきて刺されるけん、裸でとるほうがいいんよ。わしはな、ピタピタの海水パンツ一枚になってとるんよ。手はまあ刺されるけど、半時間もしたら治るけんな、裸がいいんよ」とも言ってましたので、是非その時はお呼びいただきたいですね。めちゃめちゃいい絵が撮れそうです。

 

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他にも七厘を埋め込んだ年期の入ったコロコロ付きの机が置いてあったり。ムーバブル七厘つきテーブル(炭入付き)です。自作家具ばかりなんですよね。男心をくすぐる面白すぎるものが大量にあるんです。

 

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「小林くん魚好きやろ、イサキ持ってけ」と、七厘付きの机で焼いたイサキくれたり。ありがたや〜。メチャウマでした。

 

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西澤さんのお母さんはかずら工芸をやっていたり。おじゃまするとよくやっていますので、本当にかずら工芸が好きなんでしょうね。

 

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そして「椅子が足りない…」という理由からこんな椅子を即座に作ってしまったりもするんです。

 

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という、すごい技術や知恵や知識を持った西澤さん。もっともっと面白い話の聞き取りをしたかったのだが、また次回の記事のお楽しみということで。これは是非シリーズ化したいと思っています。

今後この西澤さんの力を借りて、何かを自分で作るDIYワークショップなんかをガンガン開催していきたいと思っているので、参加したい人や、オーガナイズしてみたい人是非お声をかけていただけたらと思っております。

 

記事を書いた人

小林大介
牟岐町に2014年9月に移住。現在は牟岐町地域おこし協力隊として活動中。六角舎(ヘキシャ)のシステム構築、運営、管理を担当。プロジェクトリーダーでもある。