「はじめてみる」までのアイデアがたくさん出た【出羽島空き家活用ワークショップ第二回目最終日】

「はじめてみる」までのアイデアがたくさん出た【出羽島空き家活用ワークショップ第二回目最終日】

前回の記事に引き続き、出羽島空き家活用のワークショップ最終日の様子を私感も込めて書いておきましょう。

先日こんな記事を書きました。
学生と島民が確実に「つながった」出羽島空き家活用ワークショップ第二回目の初日 | 六角舎-ヘキシャ

現在出羽島ではこんなワークショップが行われていまして、上のリンク記事は開催第二回目初日。そしてワークショップ第一回目の様子はこちらから。
「出羽島4コマ」から出羽島の空き家の利用法を探るワークショップ一日目 | 六角舎-ヘキシャ
移住者と地域の方との関係をつなげるための「空き家」になれば…出羽島ワークショップ二日目 | 六角舎-ヘキシャ

以下の記事は第二回目最終日です。

IMG 0036

朝8時頃から本日の予定をサクッと共有。みなさん全く眠い様子もなく非常に元気です。人によっては朝日を見に行ってる余裕もあったからというから驚き。マジか…ボクは全く起きる事も出来ずにひたすら寝てしまってました。最近疲れが溜まりまくっているのです。朝起きたら歯茎が浮いているのです。

この日は14時から島民のみなさんを前に、この二日間で考えたプロジェクトを発表します。それまでは昨日チームごとに考えたプロジェクトのブラッシュアップをしていく作業を。

 

IMG 0048

昨日とはうってかわって非常にいい天気。皆さん早速ブラッシュアップにとりかかっていました。眠たいボクをよそ目に。

 

IMG 0056

天気がいいので外に出てお父さん座りで島民に聞き込みを行う長方さん。

 

IMG 0053

島内を散策していると木蓮を見かけることも出来ました。

 

IMG 0066

海の中を覗いていみるとサヨリっぽい魚の稚魚が大量にいました。この辺はカマスが多いからカマスかも。とにかく海の中はもはや春なのです。

そして眠たいながらも自分の仕事をしていると気がつけば昼。

 

IMG 0072

お昼ごはんは島のおばちゃんに金時豆のチラシずしと、島そうめんに、寒天、それに写真を撮り忘れてしまったのですが、レンコダイの煮付けを作っていただきました。

前回の時も同じ料理を作っていただいたのですが、これがなんとも美味いのです。特に島そうめんは魚の煮汁をつゆにしているのですが非常に美味い。この島の定番メニューですね。出羽島に来たら食べられるようになるといいのにな〜と思ってます。

 

そして最終発表

IMG 0079

気がつけば最終発表です。もちろん島民の方々を前にして発表です。

 

チーム出羽島先生の最終発表

IMG 0099

まずはチーム出羽島先生の発表から。チーム名に「先生」という名前が付いていることからも、コンセプトは「教育」です。

 

IMG 0096

「出羽島の大事なものは一体なんなのかということを考えた時に、モノだけではなく、人の生活である営みが一番大事なのではないか。であればそれを残していきたい」という思いから、島の人たちが困っていること…例えば裏山に草が大量に伸びてしまって、荒れているけど人出が足りないといった時に、島外の人たちに関わってもらうことで、お手伝いをすることで、それを学びに変える「体験型の教育」につなげようといった提案が出ました。

 

IMG 0097

そして空き家を情報バンクのような場とし、お手伝い案内人としてコンシェルジュをおくといいのではないかといったのが最終的な発表となりました。

ではそのコンシェルジュはどういった人がやるのか?といった質問には「牟岐町や出羽島の事を知っている人が最適なのではないか…例えば地域おこし協力隊の方など…」といった答えも。なるほど。そこに地域おこし協力隊とおくと考えるのもありですが、外から来た人(移住したいと考えている人)に雇用を生めるような仕組み作りをボクは協力隊の役目として考えたいですね。

また「こうした提案で島の方々と新たなコミュニケーションがとれて素晴らしいと思うのですが、実際にあなた達もそうしたこと(お手伝い)をやってみるという考えはお持ちではないですか?まずはあなた達がやってみるということが非常に重要だと感じます」といった意見も。それに対しチームは「チャンスがあれば進んでやってみたい」という答えでした。次回は是非それを実行してきたいところではないでしょうか。楽しみです。

 

チーム「おいでってば✊」の最終発表

IMG 0115

チームおいでってば✊の最終発表。20分ほどのプレゼンの中に聞いている人たちを飽きさせない要素(聞いている人にインタビュー、ちょっとした演劇)を組み込んできて非常に面白いプレゼンとなりました。

 

IMG 0121

「”ならでは”を求めないことが重要で、まずは一回出羽島に来てもらう…来てもらったら必ずまた来たいと思う」と、非常に尖った提案で驚いたのですが、確かに出羽島って非常に魅力のある島なので変に「安売り」する必要はないんだよなーと再認識させていただきました。

 

IMG 0123

であればつながりが大事で、集まってくる場が非常に大事になってくるので、空き家をみんなの家として活用してしまえばいいのではないかという提案につながりました。

 

IMG 0128

そこで「テバリバ(出羽島+たまりば)」という名前をつけた、島の皆さんが主役となるような場所を作ったら面白いのではないかということが、このチームの最終発表になりました。

 

IMG 0130

…といっても島民の方々にとってはなんだか想像がつかないだろうということで、ひとつむぎ藤稿くんが体を張って島民の漁師に扮したショート演劇を始めました。藤稿くんはどうやらそういうキャラらしい…

こんなシチュエーションの時に「テバリバ」を使ったらということを島民の方々に説明出来ていたのではないでしょうか。プレゼンが終了した後の島民の方々の反応は非常に良かったですからね。

ここでもやっぱり質問に出てくるのは「誰がそれを管理するのか?」ということ。「トイレットペーパーは誰が管理するのか?行政なのか?」という質問に「島に関わった人、お世話になった人たちが何かしら管理をし始めるのではないか?」といった答えでした。

そんな理想を現実にしてくれるのではないかと感じるチームおいでってば✊の発表でした。

 

チーム「どすこい高砂部屋」の最終発表

IMG 0141

移住を恋愛に例えて「皆さん、恋してますか?」で会場を「…..」にした後大爆笑の渦に巻き込んだ、チームどすこい高砂部屋です。「島に出会って、何度も通って、好きになって、移住をする」という確かに恋愛とも似た感覚かもしれませんね。非常に面白いです。そこで好きになるようなキッカケ作りとして今回この空き家を活用してはどうだろうかというのが、このチームの提案でした。

 

IMG 0142

テバリバとも似た発想というか着目点になるのですが、島の人たちがコミュニケーションを取れるような場であったり、出羽島に来た人がコミュニケーションを取れるような場というのが必要なのではないかということで、「チャヤバー」と名づけた、カフェであり、オープンスペースであり、短期滞在出来るような宿泊施設…要はゲストハウスですね。これを作ってしまおうというプレゼンテーションでした。誰が書いたのか分からないが、こんなイメージまでサクッと書いてました。

また、そうした施設として機能し始めたら、何か体験できるような…例えば漁師体験などの体験型プログラムも実施していきたいとの提案もありました。「町の人や島の人や旅しに来た人が交わっていけるような交差点のような役割をチャヤバーが持ってくれるといい」とも。

 

島民の方々に「?」がついた

こんな感じに3チームが発表をしたのですが、どれも素晴らい発表でした。学生の皆さん、大学で色々と学んでいる以外にも、出羽島以外にも地方に行って自分の目で見てきた経験を多く持った子たちばかりなので、非常に的を得ているなと感じる提案ばかりでした。

そしてどのチームも最終的にはやはり同じ方向に向いていて、このワークショップって空き家を使ったハード事業のようなのですが、実は空き家というハードを「ツール」として使ったソフト事業なんですよね…要は人です。人と人とをどのようにしてつなげていくか?島民とどうやってコミュニケーションを取っていくか?といった提案ばかりで、聞いていて非常に嬉しくなりました。

町や島の文化を作っているのは物ではなくて、人であるということをキチンと理解しているのでしょうね。本当に素晴らしいことだと思います。

また、ボクは第三者的な視点から見ていて非常に感じたのは、島民の皆さんの頭に「?」が付いていたなということ。…といってもこの「?」って悪いことではないと思っていて、むしろものすごくいいのではないかと感じています。

というのも「?」ってこうして学生さんたちが関わって、コミュニケーションをとって、新しい提案を島民の方々にしたことで、今まで考えたこともなかったような提案が出てくるので「では自分は何をしたらいいのか?何が出来るのか?」といったとこから生まれた「?」だと感じているのです。考えている結果の「?」ですね。

そして、その「?」を解決するのが次回以降のワークショップになるとボクは感じています。今回提案したことを実際に「やってみること」「手伝ってみること」「はじめてみること」、これがとても大事なことだと感じております。自分たちで提案したことを自分たちの手で実際にはじめてみる。もはやここに尽きるところまでこのワークショップはきているなと、参加していて非常に感じます。

次回のこの空き家活用出羽島ワークショップは、5月頃を予定しておりますが、正確な日程はまだ未定です。「今まで提案してきたことを実際にはじめてみる」ということがメインの内容となりそうです。今から非常に楽しみでなりません。学生さんでも社会人の方でも興味のある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。

 

 

記事を書いた人

小林大介
牟岐町に2014年9月に移住。現在は牟岐町地域おこし協力隊として活動中。六角舎(ヘキシャ)のシステム構築、運営、管理を担当。プロジェクトリーダーでもある。