学生と島民が確実に「つながった」出羽島空き家活用ワークショップ第二回目の初日

学生と島民が確実に「つながった」出羽島空き家活用ワークショップ第二回目の初日

今年の1月から建築家の坂東さんをファシリテーターに迎え、出羽島の空き家活用を考えるワークショップを学生たちを交えて行なわれたのですが、あれから二ヶ月…第二回目ワークショップが行われましたので、ボクの私感を含めつつここに記録しておきましょう。

出羽島空き家活用ワークショップ第二回目開催

早いものであれから二ヶ月。出羽島の未来を空き家というツールを使って考えるワークショップの第二回目が、3月の19日20日の一泊二日で行われました。その初日の様子を今回は書きましょう。

第一回目の時の様子はこちら。
「出羽島4コマ」から出羽島の空き家の利用法を探るワークショップ一日目 | 六角舎-ヘキシャ
移住者と地域の方との関係をつなげるための「空き家」になれば…出羽島ワークショップ二日目 | 六角舎-ヘキシャ

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初日は残念ながら雨。三月に入ってから非常に雨が多いのです。

そしていつもは非常に静かな出羽島なのですが(普段はビックリするほど人を見かけません)、牟岐出羽島アート展2015開催中だったり、子供のいない出羽島になんと21年ぶり!に赤ちゃんがやってくるという、出羽島の歴史的瞬間とかぶって行われたこともあって、いつもとは少し違う出羽島を体験出来たワークショップとなりました。

今回のワークショップを通じてはじめて出羽島に来た人は、その出羽島独特の静かさを味わっていただくことが出来なかったと思います。そのあたりは非常に残念だなと感じながらも、いつもとどこか違う雰囲気の良さは、「出羽島の未来」を感じずにはいられなかったことも事実でしたね。

何にせよ、現在牟岐町も出羽島も動き始めているのです。

 

「教育」と「ならでは」

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今回のワークショップは前回と同じく、建築家の坂東幸輔さんをファシリテーターに迎えて、徳島大学の学生さんを中心に立ち上がったNPO法人「ひとつむぎ」と、坂東さんのつながりで建築を学ぶ学生さんたちが参加することになりました。

また広島大学の方や、長野県小谷村の地域おこし協力隊の方や、日本各地を旅しながら仕事して回ってフリーで活躍されている方がゲストでいらっしゃいました。いきなり牟岐や出羽島に縁もないゲストが来るのもこうしたワークショップの面白い要素のひとつですね。そして島の魅力ではないでしょうか。

 

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はじめての顔合わせなのでひとりひとり簡単なあいさつがてら自己紹介を。まあ毎回毎回思うのですが、学生さんたちのしっかりとしたあいさつ、自己紹介に驚きを隠せません。若いのに場数踏んでますよね。

 

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そして前回の宿題?をまとめてきた人たちは、それをサクッと発表。前回参加した学生さんからの引き継ぎで、今回初参加の石原さんが発表。

 

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5分程度の簡単なプレゼンで、「教育」という言葉が非常に耳に残りました。教育プログラムを導入することで、交流人口増加、移住人口の増加につながるのではないかという発表でした。もはや出来上がっている感が否めないのです。

 

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こちらは前回も参加した岡田まどかさん、長方詩織さんコンビ。プレゼン資料も制作してきてあり、初参加の学生さんやゲストの方々にもしっかり伝わる素晴らしい内容だったのではないでしょうか。非常にいいコンビです。

出羽島「ならでは」を求めないということが非常に耳に残った言葉でした。そして彼女たちがいままで見てきた他の地域活性のロールモデルの例え(例えば海士町)も非常に面白かったですね。

 

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それらをまとめたファシリテーター坂東さんによる殴り書き。耳に残ったキーワードを書き殴るスタイルで面白いのです。この置かれた点の繋げかたによっては、決まった一方に向かわないのが面白いです。

 

チーム分けしてディスカッション

そしてチーム分けを。

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石原、川邊、山本、池田、石川のチーム「出羽島先生」。

 

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こちらは良いコンビ岡田、長方に、福田、藤稿、大橋のチーム「おいでってば✊」。前回は✊ではなく♡でした。なんでしょうねこのこだわりは(笑)。

 

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そしてこちらは石原、高砂、中津留に、リアルノマドの新井さん(すごい知識や技術や経験をされています!)が加わったチーム「どすこい高砂部屋」。

こうしてチームごとに別れてディスカッションが14時頃から18時30分頃まで行われました。

 

大人は夕食の準備を

その間大人たちは自分たちの仕事に追われつつ、みんなで食べる夕食の準備を。

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産業課課長(4月からは教育委員会に!)の久米さん、食べ物にはなんだかやたらこだわりがあって非常に丁寧な仕事をします。(前回はイカ捌いてました)超ウルトラ雑なボクの仕事を横目でみて、「小林くんは嫁には出来へんな」と。あらやだひどいわー。

 

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…と夕食作っていると本日ディスカッションした内容を発表している!しまったレポート出来ないではないか!と思ったが、これは最終発表ではないし、まあいいかと軽く聞いて、また夕食を作りに戻りました。

 

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チーム「出羽島先生」の発表。

 

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チーム「どすこい高砂部屋」のポスト・イット。

 

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チーム「どすこい高砂部屋」の発表。

 

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そしてここでもファシリテーター坂東さんによる殴り書き。

「ならでは」を求めないチーム「おいでってば✊」に、島が先生だというコンセプトのチーム「出羽島先生」に、移住を恋愛に例えたチーム「どすこい高砂部屋」。ある程度方向性が決まってきているが、まだ出会ったばかり…チームになりきらず、それぞれの個性がぶつかり合って「?」な部分が多いのも非常に面白い部分ですね。

 

そして親睦会を含めた夕食を

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今回のこの夕食は、親睦会の意味も含めており、出羽島に住んでいる方々がおいでくださるということで話を進めておりまして、「島民の人たちは寝るのが早いから本当に来るのか」といった心配や、「みんな照れ屋だから」といった理由から「本当に来るのか?」と心配していた(真ん中の席を開けているのはそうした理由)のですが…

 

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フタを開けてみれば数十分後にはこれです。始めのうちは、来たはいいけどめちゃめちゃ遠慮していた島民の方々だったのですが、完全に学生さんたちと打ち解けてます。学生さんたちのパワーやエネルギーをもらったんでしょうね…感化されたのだなとも感じます。

ボクもそうですが、彼ら彼女らには非常にパワーがあり、エネルギーがあり、そして素直で、何にでも興味を持つ姿勢に本当に驚かされます。そんな彼ら彼女らにボクも非常にパワーを貰っているのです。

 

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話が盛り上がれば自然と出来るこの雰囲気。何を話していたんでしょうね。ずーーーっと話していました。

 

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こちらでは島民にはさまれている岡田さん。次々に興味を持つ岡田さんの魅力に、島民の方々は話さずにはいられなかったのでしょう。なんだか分かります。

 

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ボクも非常にお世話になっている川長さん(左)を中心に話題が尽きることがないようです。川長さんはよく喋るのです(笑)。

 

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そして教育委員会の佐藤さん(左)。出羽島に行くと必ずいるので、実は出羽島に住んでいるではないかと疑ってしまいますが、彼のような方の動きのお陰で、こうしたワークショップが開けていることにも感謝です。

 

学生と島民が確実に「つながった」瞬間じゃないだろうか

こうしてボクは「鍋うめえ!」とつくづく思いながらも、第三者的に見ていて感じたことは、学生と島民が確実に「つながった」ということ。第一回目のワークショップでも島民を交えてのディスカッションはありましたが、今回のような隣の席でお酒を交えて会話をするのははじめてなのです。このような親睦会のお陰でつながったし、確実に出羽島の未来を見たような気がしてなりません。

これを書いてしまうと元も子もないかもしれませんが、結局のところ素晴らしいアイデアとかそうしたことよりも一番大事なことって、どのようなコミュニケーションを取っているのか?取ってきたのか?そこに尽きるような気がします。それはどんな会社でも同じだと思うし、この出羽島空き家活用ワークショップに関しても全く同じだと思うのです。

そして各プロジェクトを立ち上げている各学生チームは、それを自然と気がついているように感じます。どのプロジェクトの内容を聞いても結局のところ、空き家というハードをツールとして使って、どうやってソフト面(人)を盛り上げていこうかといったアイデアが目立ちますからね。これは物質至上主義の現在の大人たちからはなかなか出てこない発想なので、大人たちは是非学生たちを見習って真似してほしいですね。

この「つながり」が今後非常に大きなものになっていくとボクは感じずにはいらなくなった第二回目出羽島空き家活用ワークショップ初日でした。二日目は後ほど更新しますので乞うご期待ということで。

 

記事を書いた人

小林大介
牟岐町に2014年9月に移住。現在は牟岐町地域おこし協力隊として活動中。六角舎(ヘキシャ)のシステム構築、運営、管理を担当。プロジェクトリーダーでもある。