そこから何が見える? 牟岐の五剣山の眺め

そこから何が見える? 牟岐の五剣山の眺め

海を背に、ひたすら高いところへ、高いところへ…登った先には5つの峰を持つ山に辿り着きます。標高たったの638m?いやいや、四国の山は標高では測れない。一番の目的は「そこから何が見える」のか。牟岐の名峰、五剣山への登山の様子をお届けします。

 

出発!まずは、「チョウシノタオ」へ

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▲「怪我のないように」と話す庄野さん。これが最重要課題ですね。

早朝。鬼ヶ岩屋温泉跡には、山道整備隊が集合しました。今回は伸びに伸びた木が、往来や眺望の妨げになっている箇所が多くなって来ているということで、チェーンソー等の重装備も登場です。そして、今日の整備をもって五剣山登山の出来ますよ~という情報を掲載するべく、徳島新聞の牟岐支局の谷さんも取材に来ています。

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▲五剣山の登り口はいくつかあるようですが、今日は鬼ヶ岩屋温泉跡から登ります。

さあ、登山開始です。まずは、鬼ヶ岩屋登山のルートでもあるチョウシノタオまでの山道をいきます。この間の鬼ヶ岩屋登山では下りでしたが、登ってみると結構キツイ。岩がゴロゴロしている箇所、U字谷状になっていて滑りやすい箇所が危ないです。

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▲序盤でも無理せず休憩。長期戦のコツです。

登って20分ほどで、一旦休憩。チョウシノタオまであと半分くらいですね。このあたりは足元がしっかりしてますが反面、道の折り返しと勾配のキツい道になります。昔はこんな道のことを、「上ネジ」「下ネジ」と呼んでいたそうです。

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▲チョウシノタオに到着しました!

ここで、右に鬼ヶ岩屋への道、左に五剣山への道と分岐します。観光ボランティアガイドの庄野さんによると、ここは昔、日和佐の奥河内方面への峠越えの道として機能していたとのこと。牟岐が県南の中で都会だった時は、多くの人が日和佐側からこの道を通って、牟岐まで映画を見に来ていたらしいです。

五剣山の尾根道をゆく

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▲チョウシノタオの奥から登ってきた方向を見ると、右上に「五剣山→」という木札が。

五剣山までは、ここからひたすら尾根沿いに登ります。チョウシノタオから登り始めのこの辺りだけ、急傾斜になっていますので御注意を!

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▲尾根伝いの道を振り返って見る。道の右側と左側の違い。わかりますか?

五剣山の山頂は、その名の通り5つの峰が立っています。頂上は牟岐から見て右から2つ目の峰となるのですが、一つ目の峰までがとにかく長い。こんな尾根道を登ったり下ったりするわけです。ところで、尾根の左右でなんか違うような気がしますよね。写真左は日和佐側、右が牟岐側なんですが、日和佐側は杉樹林、牟岐側は広葉樹林だけになってます。なんとも不思議な光景です。

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▲時折眺めが良くなり、奥河内の大越集落が見えます。この山のさらに奥は、旧上那賀町。

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▲左の黒い網は、鹿よけネット。

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▲五剣山への標識でました!山頂まであと1000m。

道へ飛び出た枝やら雑草やらを刈り取りつつ登ると、意外と時間かかります。ですが今回は、薙刀のような柄の長い大鎌を借りて整備しているので、普通の草刈り鎌とちっちゃい鉈を使っていた前回よりも、めちゃくちゃカンタンです。高いところの枝払いもらくちん。

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▲途中、馬鹿でかい岩があります。道幅狭いのでお気をつけて。

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▲時々見かける、赤色の「緑」。突っ込んだら負けか。

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▲尾根伝いで道はわかりやすいですが、油断すると迷います。赤テープを見失わないように。

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▲かなり登ってきました!ここが辺川からの道との合流地点です。

スタートから2時間半ほど経過。僕もへばってきましたが、あと30分くらいで山頂なので頑張ります。この地点で、辺川からの道と合流します。ちなみに、ざわちゃんによると辺川ルートは急傾斜で、崖みたいになって大変だそうです。お帰りの際は、くれぐれも道を間違わないように。

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▲道を塞ぐ樹木を、チェーンソーで一掃!

重装備部隊は先に登って、このあたりから増えてくる邪魔な樹木を整備していました。素晴らしいチームワークで、カットダウン。にしても、少し放置したら自然に戻ろうとしてどんどん生えてくる樹木もすごいですね。

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▲眺めもよくなりました。

山頂に到着!

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▲最後の方は傾斜がキツくなります。

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▲やっと着きました!

スタートから約3時間、やっと頂上に到着です。辺りは意外とひらけていて、太陽が気持ちいい。

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▲山頂を表す看板。どこかで見た字やなあ。

そして、一番の目玉の景色ですが…

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▲おお!絶景。奥に見えるのは牟岐の町と、出羽島です。

いやあ、ほとんど周りを見渡せます。牟岐の町はもちろん、前回登った鬼ヶ岩屋、大島、室戸岬。そしてなんと今日はものすごく快晴で、紀伊半島へ和歌山の潮岬、徳島県の山向こうにある佐那河内村の風力発電も見えます!…まあしかし残念ながら、僕は目が悪いのでかすかにしか見えなかったのですが笑。目の良い人、望遠レンズを持ってる人は、この眺望に感動することまちがいなしです。

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▲全員山頂に揃ったところで、みんなで休憩にします。

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▲弁当を頬張る徳新の谷さん。山の上での弁当はうまいっ!

なんと谷さん、頂上での作業風景をカメラに収めるため、頂上まで来ていました!「記者たるもの、行けるところならどこへでも行く」というプロ精神には脱帽です。

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▲整備隊で記念写真。

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▲下り道。帰りも、赤テープの目印を見失わないように。

整備を終えて、谷さんと共に一足先に下山。登りは3時間ほどかかりましたが、下りは2時間かからずに降りてくることが出来ました。しかし登山道を外れかけることも2,3回ほどあったので、皆さんもお気をつけください。

記事を書いた人

上谷 祥利
上谷 祥利
担当:密着取材、広報、ズッコケ担当

偶然訪れた出羽島に惹き込まれたことが機で、北海道から牟岐町へ移住した男。からだを動かすことが好きでマリンスポーツに挑戦中!しかし「寒い」「怖い」「痛そう」等のビビリ文句を発する度に、主に女性陣からの失笑を買う体たらくである。
色んな所で叩き込んできた文章構成力・生来の柔軟な発想力の2枚看板を武器に、グッと目を引きつける記事を送り出していく。